老年看護学概論Ⅰ、高齢者疑似体験演習の紹介です。

 本日は1年生の老年看護学概論Ⅰ、高齢者疑似体験演習の講義をご紹介します。

今回の授業では老年期を生きる人々の特徴や、健康と生活について理解していきます。


まず、教員から高齢者疑似体験スーツの着脱方法や演習の進め方を教わり、その後グループごとに体験がスタート!

高齢者スーツを着用すると、肘や膝が曲げにくくなったり、視界が狭く見難く、手袋をすることで物をつかみにくくなり、行動の制限がでます。


グループ内で体験者、介助者、タイムキーパー、観察者の役割を順番に行っていきます。
体験者は高齢者の気持ちを想像しながら4つの日常設定場面から1つを体験していきます。
その4つの場面をご紹介していきます。



場面1.ペットボトルから飲み物をコップに注ぎ、飲む。

  
テーブルにある新聞のテレビ欄から番組名と日付をメモする。



場面2.ベッドに横になり、体温測定し観察者に伝える。
部屋のカーテンを開閉する。
机に置いてある薬袋から錠剤を取り出しトレイにいれる。



場面3.高齢者体験スーツの上にパジャマを着た状態になり、風呂場へ行きパジャマを脱ぎ、浴槽に入る。
浴槽を出て、押し入れの布団を取り出し、畳の上に敷く。



場面4.車椅子に乗って目的の部屋へ行き、電話をかける。
電話内容をメモし、テーブルにある針に糸を通す。




この授業で高齢者体験スーツを着用することにより、これまで普段何気なくできていた事が難しくなったり、日常生活に潜む危険性も理解できました。
今後このような高齢者の気持ちに配慮しながら看護していきたいと実感できました。




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